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『雙峰論叢』刊行してみた感想

  • 執筆者の写真: さえ
    さえ
  • 2019年1月28日
  • 読了時間: 4分


実は11月3日と4日、つまり筑波大学学園祭・雙峰祭本祭2日間で『雙峰論叢』なる有志学生の学術冊子を刊行しました。


これ、私の単発で思い付いたイベントなどではなく、しっかりしたムーブメントに基づいたものなんです。


今年の4月上旬に、哲学2年の子が運営したプレゼンテーションイベント「哲つくば」を皮切りに様々なイベントが出来上がりました。

かく言う私も2回ほどイベント運営をしていました。

(”言つくば”と”人つくばの休み時間”については後日しっかりまとめたり再掲しありしたい所存です。)


で、私の抱く問題意識というの大きく2つあるんです。


1. プレゼンテーションイベントだと、モノとして残らないから、折角のイベントが一過性になってっしまって勿体ない!!

折角なら、何かモノとして残せば自分の中のもっと成長すべきポイントとかが分かりやすくなるのに。

一過性ではなく後にも残すことで、見返せるようにする。


あとはあれですね。

締め切りをしっかり置き、それに合わせていかに最善のものを作るのか、そういったこともマジメントしていけたら最高ですよね。


なにはともあれ、明確に「成果」「アチーブメント」と呼ばれるものを物質的に作りたかったんです。


2.しっかりと自分たちの成果を認めてもらいたい!!

いや~~後にこれがめちゃくちゃ傲慢な考えであることを学びました。


当初、私は「自分たちは頑張っている」だからそれを他の人にも認めてもらいたいし、自分たちの成果を他の人にも知ってもらいたい」そう思ってこの冊子刊行に踏み切りました。


そんな傲慢さを抱えたまま8月にトルコ行ったわけです。


いや、待て。


トルコの感想はまさにその1言につきます。


なんというか、いい意味で化け物としか言いようがないスペックの高い方々に沢山お会いしました。

そこで私はふと冷静になったわけです。


いや、自分大したことないな。


どんなに知った気になっていても、しょせん20才少し越したばかりの若造に過ぎず、理系の学生の様に明確な実績を持っているわけでもない。


確かに、文系は理系に比べて実績を作りにくい学問でしょう。

それでも、それが実績なしに自分は偉いと威張る理由にはならないと私は学びました。


それに、実際のプロモーションを考えてみましょう。


1.従来のパターン

「私たち学生はこんなに頑張っています。偉いでしょう?ほめてください。私たちはそこらへんにいるサボっている文系学生とは違うんです」


2.別のパターン

「現在私たち学生はこのようなことをしています。この学問の面白さはこれこれこういうことです。この面白さが伝わったのなら幸いです」


私だったら後者の方が断然好感を持てますね。


つまり、2つ目の問題意識、確かに重要な意識ではあるとは思うんです。

でも、上から目線ですよね。


認めてほしい。それはある種のコミュニケーションであると思います。


しかし、コミュニケーションはよく言われるように、会話のキャッチボールです。

そしてキャッチボールはできるだけ平面で行わないと困難を極めるものです。


当初のキャッチボールは投げる側があまりにも上から目線で他の人がとっつきにくくなってしまったのではないか、むしろ投げる側がもっと謙虚になるべきではないか、という思いが私の中にきました。


もっと謙虚になれ

これが今回の最も大きな感想です。

以前、Share Studyを運営しているとしちるさんにお話を伺った際、このように言われました。


「みんなもっとソクラテスおじさんになろうよ」


ご存知ソクラテスの無知の知を元にしたジョークです。


自分が何も知らないことをしって初めてより賢くなれる。

それは誰にだって言えることでしょう。

そして、それを忘れている人はそんなにいないと信じています。


しかし、伝承によればソクラテスが無知の知を学んだのは、色んな人と離したことによるそうな。

つまり、コミュニケーションを通してでした。


で、コミュニケーションって何が重要か?

1.まず伝える相手をしっかり見定めること

2.等身大の自分をしっかり相手に見せること(相手もボールを投げ返せるように)


そういえば、ボールって相手の顔の高さではなく、胸のあたりを狙うとちょうどいいらしいですね。

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​2016年筑波大学人文・文化学群人文学類入学。紀元前2千年紀の経済史について学びつつ、アカデミックコミュニケーションや西アジアのニュースに強い関心を寄せています。

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